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北斗メソッド【Special Edition】 業務プロセスに係る内部統制の可視化と評価
1. 北斗メソッド 【Special Edition】とは

北斗メソッドとは、仰星グループにより開発された内部統制メソドロジーの名称であり、金融商品取引法が要求する「財務報告に係る内部統制の評価・報告制度」(J-SOX)を導入するためのガイドラインとこれを具体化する手技法の総称である。

北斗メソッドは、J-SOXの全ての領域をカバーしている方法論であるが、ここで紹介する北斗メソッド【Special Edition】(以下、特別編)は、特に業務プロセスに係る可視化と評価の領域に特化したものである。ここでいう業務プロセスには、販売/購買など企業の価値を直接生み出す一般的な業務プロセスと、その活動結果として会計数値を作り出す決算・財務報告プロセスがある。

内部統制において、この二つの領域は非常に重要な位置付けにあり、今までの我々のコンサルティング経験においてもクライアントニーズの非常に高い領域である。それは、

  • 文書化の作業及びそのメンテナンスの負荷が最も大きい
  • 一般的には馴染みのないウォークスルーなどのやり方そのもののノウハウがない
  • 財務報告上のリスクやアサーション、コントロールのイメージが理解し難い
  • キーコントロール、補完コントロールなどの概念が難しい
  • サンプリングの考え方と母集団の関係のアドバイスが欲しい
  • 重要な欠陥となる可能性が高いといわれる決算・財務報告プロセスの効率的な評価方法を知りたい
  • 総合評価の考え方が整理できていない
等々の多くの声があり、この領域に対する適切なガイドが世の中に存在していないことを示している。

我々は、このようなニーズに応えることと、中堅企業など自力で対応せざるを得ない方々への具体的なノウハウの提供を目的とし、特別編をリリースすることにした。

2. 業務プロセスに係る内部統制の構築・評価のサイクル

業務プロセスに係る内部統制の大きな流れとしては、「整備状況評価(プロセスのデザイン)」→「整備状況評価(プロセスの適用)」→「運用状況評価(プロセスの運用)」→「不備管理・改善/総合評価」というサイクルで構築・評価していく。

■整備状況評価(プロセスのデザイン)
 プロセスおよびコントロールのデザインを評価するためには、業務プロセス、プロセス上の財務報告の虚偽記載リスク、リスクを低減させるコントロールを可視化することが必要である。
 可視化とは、一般的には、業務プロセスチャート、RCM、業務記述書の3点セットを作成することになる。整備状況は、まず、業務(プロセス)に組み込まれたコントロール(内部統制)が財務報告の虚偽記載リスクを十分低減しているかという観点で評価する(デザインの評価)。
■整備状況評価(プロセスの適用)
 プロセスおよびコントロールのデザインが有効であれば、次に、デザインされたコントロールが、実際に業務に適用されているかを評価する(適用状況の評価)。
 適用状況の評価は、一般的にウォークスルーと呼ばれる手法が使われる。
■運用状況評価(プロセスの運用)
 業務への適用状況が゙有効と評価されたコントロールは、次に反復継続的に運用されているかという観点で評価する。従って運用状況の評価では、コントロールの頻度に応じた複数のサンプルが使用される。
■不備管理・改善/総合評価
 「内部統制が存在しない」、「内部統制の目的を十分果たすことができない」、「デザインされているが業務に適用されていない」といった整備上の不備や「整備段階で意図したように内部統制が運用されていない」、「運用上の誤りが多い」、「内部統制を実施する者が統制内容や目的を正しく理解していない」といった運用上の不備があれば、不備としてリストアップして改善作業を実施する。
 改善された内部統制に対しては、再び上記の評価作業を実施する。このような「評価→不備改善→再評価」というサイクルは内部統制が有効と評価されるまで繰り返す。
 不備が内部統制評価の基準日である期末日までに解消されず、それが内部統制上の「重要な欠陥」と評価された場合は、内部統制報告書に「重要な欠陥あり」と記載されることとなる。
3. 業務プロセスに係る内部統制の構築・評価の実施手順概要

「業務プロセスに係る内部統制の可視化と評価」は、「整備状況評価(プロセスのデザイン)」、「整備状況評価(プロセスの適用)」、「運用状況評価」、「総合評価」の流れで実施していくが、さらに手順に落とし込むと下記のとおりとなる。

4. 業務プロセスに係る内部統制の構築・評価ツールの関連

以下に、本特別編で取り扱う主要な構築・評価ツールの関連を示す。